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レディ・バレンタインと騒動

ユリが走ってくる音を聞き付け、バレンタインは奥の書架からひょっこり顔を出した。

「どしたの、ユリちゃん」
「バレンタイン!」

ユリはバレンタインの両肩を掴み、すこし怒ったような顔で言った。

「アンタ、クラスの人に悪口言われたってホント?」
「えっ……と……」
「ホントなのね!! 信じられない!」

バレンタインはうろたえた。
ユリはハッと口をつぐみ、ラウルを見た。

「すみません。大きな声で……」
「いや、いいんだ。それより」

ラウルはバレンタインを見やった。

「だから、泣いていたのか」
「ちっ、ちがっ――」
「泣いてたの!?」
「ユリちゃん、そんなんじゃなくて。貧血だったんだよ、だから」
「なんであんな奴らをかばうのよ!」

ユリの激昂にバレンタインは首をすくめた。
だって、だって悪いのは私じゃないか。
心を込めずにヴァイオリンを奏でて、それなのに先生に褒められて。
あんなことを言われたって仕方のないことをしているじゃないか。

あ、とバレンタインは気付く。

「ユリちゃん。なんで、その、悪口……言った人たちのこと知ってるの?」

ユリはぶっきらぼうなため息一つついて、前髪を掻きあげつつ言った。

「隣のクラスが騒いでるからなにかと思って見に行ったの。
 それで、近くにいた男子に聞いたんだけど。
 教室掃除のときにバレンタインの悪口を言ってた連中が居たらしくて。
 掃除終わってから“あの”エルバ・ローウェンがキレ出したって」

「えっ、ええ!? せ、先生は!?」
「職員会議だって」

バレンタインは勢いよくふり返ると、ラウルに頭を下げた。

「あの、ありがとうございました!」
「えっ? あ、ああ」
「バレンタイン、何する気?」

バレンタインに手を引かれながらも、ユリは首をかしげた。
バレンタインは切羽詰った顔を向ける。

「わからない、けど……何とかしたい」
 




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*Comment

 

意外に技術というのは人をひきつけるものがありますからね。
良い人も悪い人もひきつけるものです。
彼女の周りに敵がいるように。
味方も結構いるもんなんですよね。
  • posted by LandM 
  • URL 
  • 2013.02/05 11:43分 
  • [Edit]

Re: LandM さんへ 

こんばんは!
続きを読みに来てくださり、ありがとうございます。
ご感想通りです。
技術というか能力が高いと、それだけ尊敬されるし嫉妬の対象にもなりますからね。
ただ、嫉妬の対象になっても変らず真摯でいられる人は、
周りの人に認められて味方も増えますよね。
自分が気にしていないところで、人ってけっこう見てますから、常日頃気をつけねばと思います(笑)
コメントありがとうございました!
  • posted by デジャヴ 
  • URL 
  • 2013.02/05 21:07分 
  • [Edit]

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