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レディ・バレンタインと中庭の彼

学校のお昼休み。
いつもならサンドイッチを10個ほど食べるバレンタインだったが、
姉のシェロームのお土産(タクト)の一件以来、どうにも食が進まなかった。

サンドイッチを一つ食べただけで「もういらない」と言い出すバレンタイン。
友人のユリは、長いまつ毛をパチパチと叩いて固まった。


「え? どうしたの!? なにかあった!?」


チャームポイントの垂れ目で覗き込むように、ユリは身を乗り出した。
彼女のワインレッドの髪が揺れた。もともと黒かったのに、新学期が始まってすぐに髪を染めたのだ。
様々な国籍の生徒がいるため、頭髪に関する規則はなかった。
とはいえ、あまりにもユリの髪は目立った。
目立つのは髪だけじゃなく、彼女の愛らしい容姿にも原因があるのだが。

モテる友達を持つと、少しだけ鼻が高くなるけれど。
反面なにかと目を引くから、困るときがある。
今みたいに。

「そんな大げさな……」
「大げさじゃないよ。だってバレンタインが、サンドイッチ一つで足りるなんてありえない!」
「そうかなぁ」
「そうよ! あの大食いのバレンタインが――」
「ユリちゃん、声大きい……」

顔を真っ赤にさせて、バレンタインは俯いた。
テラスに響き渡り周りの生徒たちの視線が集まる。

そんなとき、ヴァイオリンの音色が聞こえてきた。


「あ、中庭の彼が弾いているんだわ! 見に行こうよ」
「え? 中庭の彼……?」


ドキリとした。
でも、自分の知っている「中庭の彼」ではない気がした。
音色が違う。
彼はこの弾き方じゃない。


「バレンタインって、ホント学校の噂に疎いのね」
「……だって聞かないんだもの」
「まあいいわ」


中庭の彼 を見に行くことを諦めたのか、ユリは上げかけた腰を下ろした。


「三年生のラウル先輩。三年生の中でもトップクラスよ。
 技術もすごいけどね、彼……すっごくカッコイイんだから!
 ファンクラブだってあるんだから。まるで、そうね……王子様よ、王子様!!」


ホンモノの 中庭の彼 がラウル先輩で、王子様……。
王子様って、いるんだろうか。





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