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レディ・バレンタインと嵐

器楽科でそんな噂が流れているとは思わなかった。
自分の悪行が、こんな形で皆の目に映っているとは思わなかった。

「なんだよ。違ったのか? ならお前を探した意味はなかったな」
「えっと……?」
「器楽科のグループテスト、あるだろ。俺たち弦楽器の学科は、弦楽四重奏だったろ。
 二年で有名なお前と組みたかったんだ。噂が本当なら、お前の指揮と音楽に興味あったし」
「ゆう、めい?」
「なんだよ。カマトト? いや、別にいいけどさ。有名人って自覚ないのか」

冷たい言い方に居心地の悪さを感じつつ、バレンタインはゆるく頭を振った。

「じゃあ、ここでなにしてたんだよ」
「なにって……その……」
「いいよ、言いたくないなら。じゃあ」
「あ、待って!」

バレンタインは立ち上がった。

「あの、名前……」
「ヴァイオリン専攻・二年のエルバ・ローウェン」

中庭の彼 は図書館から出て行った。
嵐が過ぎ去ったような、そんな静けさが戻ってくる。
びっくりした。

心を落ち着けるようにノートを開き、いくつか浮かんだ言葉を書き付けた。
呼吸を、しなければならなかった。


予言者は言った。

二ヵ月後、オパール内海で数十頭にも及ぶイルカ達が打ち上げられる、と。

「へぇ。でもお婆さん、あなたの予言は当たるの?」

「私の予言は一度も外れてはおらん!!
 ……私はイルカ達を助けてやりたい。
 だが、プロの音楽家たちに頼んでも、潮に楽器が傷むからと断られた。
 そこでお前さんの学校に頼んでみたのだが……やはりダメだった。
 
 この世は楽器を奏でることでしか魔法を使えないのに。
 なぜ力ある者がこのような判断をするのだ……!!」 

      ・
      ・
      ・



「四重奏……か……」





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前へ ≪ブログトップへ戻る≫ 第7話 レディ・バレンタインとタクト 
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*Comment

 

自分の行動が他人にどう映るかはわからないものですけどね。
こういうことは。
まあ、自分を表現するのが下手な人はよく誤解されがちですけどね。
太宰治にしても芥川龍之介にしても。
書くことで自分を表現できても、現実に自分を表現するのは難しい人でしたからね。
バレンタインはそういう人種なんでしょうね。
  • posted by LandM 
  • URL 
  • 2013.01/15 17:42分 
  • [Edit]

Re: LandMさんへ 

こんばんは!
訪問&コメントありがとうございます!

まさにそうです!

現実に自分を表現するのは難しく、心に抱えた感情も書くことでしか表現できないんです。
ただ、バレンタインは徐々に声に出していこうとします。
それまで消極的だった言動ですが、あることをきっかけに変ろうとします。

分かっていただけて嬉しいです♪
ちゃんと伝えることができてほっとしております。
コメントありがとうございました。
  • posted by デジャヴ 
  • URL 
  • 2013.01/15 17:51分 
  • [Edit]

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