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レディ・バレンタインの秘密

楽器を奏でることで魔法が使える世界――――。

この世界を仮に 『 Andanteアンダンテ 』 と名づけよう。

魔力が込められた曲を美しく弾いたとき、私たちは大きな力を持つ事ができる。 持てるのだ。
でも、私たちは魔法を戦うためではなく、人を癒すためだけに使わなければならない。
そういう使命が、





「あ~、ダメだ。書けない!」

バレンタインはペンを投げた。
やわらかい色をした金髪のポニーテールが揺れる。


自分の世界のことをモチーフにした小説を書こうと、授業用のノートに書き連ねているのだが。
一向にまとまらない上に……。

(ちょっと恥ずかしいのよね、内容が)

この世には確かに魔法がある。
だが「キラキラ」した「美しい」魔法はない。

窓を開けるのが面倒くさいとき、ノートをめくるのが面倒なとき。
人差し指の関節を「チョイチョイッ」と動かすだけ。

(夢がないなぁ……)

音楽学校高等部――放課後の図書室で、バレンタイン・ヴァスタは小説を書いていた。
家が指揮者の家系であるため、当然のように音楽学校へ進学したが。

バレンタインが目指していたのは「小説家」だった。

しかし、こんなことがバレれば両親には叱られる。
クラスメイトにバレたら白い目で見られるにきまっている。

鬱屈した気分で、書きかけの物語を見つめる。

「小説家」になりたい。
ひとりでひっそりと抱えた秘密。
誰かに打ち明けて「いいね、素敵だね」と言われてみたい。

けれど、打ち明けるには「小説家」という言葉は鉛のように重く、喉につっかかりを感じた。


バレンタインは16歳の女の子で、ありとあらゆる空気に敏感な、子供という不自由な生き物で。



大人が思うよりも、ずっと息苦しい世界で生きていた。


 









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*Comment

 

確かに指揮者の家系で小説を書くのは大変ですね。
バレンタインは長女か期待されている人なんでしょうね。
それが伺える描写ですね。
期待されていなかったら、ここまで重圧にはならないでしょうから。
  • posted by LandM 
  • URL 
  • 2012.12/10 19:43分 
  • [Edit]

Re: LandM さんへ 

こんばんは!
訪問&コメントありがとうございます^^

> 確かに指揮者の家系で小説を書くのは大変ですね。
> バレンタインは長女か期待されている人なんでしょうね。

家族構成については、二話目で語られております。
自分の将来を不安に感じるバレンタイン。
彼女の現状に対する不安と、苦しさが読者様に伝わっているといいな、と思います。

読んでいただきありがとうございました!
またお待ちしております♪
  • posted by デジャヴ 
  • URL 
  • 2012.12/10 20:18分 
  • [Edit]

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