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二次創作小説・オリジナル小説を掲載しております。

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繕う娘…

ごきげんよう、ティアナでございます。
ロストールにケイト様が立ち寄られたということで、久しぶりにティアナの会を催すことになりました。
ケイト様は相変わらずドレスがお似合いで、私も貴族の令嬢たちも感嘆の息をついておりました。

ティアナ: 今日は裁縫の練習をいたしましょう。
令嬢1 : 貴族の娘といえど、裁縫もできなければ恥ですものね。
令嬢2 : ええ。ところでケイト様は、裁縫をしたことがおありで?

ちらっとケイト様を見る目が、見下した感じがして気に入りません。
私ならその場で言い返そうものなのに、ケイト様は冷静に首を振った。

ケイト : いいえ。苦手です。
ティアナ: 苦手でもよろしいのです。そのために練習するのですから。

私の微笑みにケイト様は穏やかに微笑を返してくださいました。

私の教育係りであるメイドに教わりながら、縫い方の基本を練習する。
令嬢の方々はた易く縫い終わっておりました。
しかし、ケイト様は一向に手をつけることをなさいませんでした。

ティアナ: ケイト様?
ケイト : その縫い方は知っているの。他のを教えてくださる?
メイド : かしこまりました。

レムオン様が予め教えていたのかもしれませんね。
私はすこしだけほっとして、談笑しながら練習を続けました。
令嬢の方もケイト様がある程度できると知って、横槍を入れることもなくなりました。
一通り練習が済むと、次の段階に進むことに決めました。

ティアナ: みなさん、約束の物はお持ちで?
令嬢2 : ええ。父から解れた服をお借りしてきました。
ケイト : お兄様から上着を借りることができました。
ティアナ: まあ。よくレムオン様が了承しましたね。
ケイト : (ティアナ様が縫ってくれるかもって言ったら)こころよく渡してくれました。
ティアナ: レムオン様、ケイト様をとても大事にしておられるのですね。
ケイト : そうですね。

今まで習ってきた縫い方で、殿方の上着の解れを直す。
なんだか花嫁修業のようで照れてしまいますわ。
やっとのことで全員が縫い終わると、それぞれどんな風に縫ったのかチェックをしました。
みなさん、きれいに繕っておりました。
ケイト様はというと。

ティアナ: まぁ、ケイト様とってもお上手ですわ! 職人が縫ったみたい。
令嬢2 : 私だって練習すればできますわ。
令嬢1 : ふふっ、この中では一番の出来ですわね。
ティアナ: 今日、レムオン様が出仕されているはずです。
      せっかくなので、会ってお渡しになれば良いのでは?
ケイト : 良い提案ですね。そうします。

私は従者にレムオン様を呼ばせました。
会議が終わり次第向かうと連絡が入り、それまでお茶会をしておりました。
それから一時間ほど経った頃、レムオン様が現れました。
令嬢の方々はうっとりとレムオン様の美しさに見惚れておりました。

レムオン: お呼びでしょうか。
ティアナ: 今日はお裁縫の練習をしたのですけれどね、
      ケイト様が一番お上手だったので見ていただきたくって。
      ね、ケイト様!
ケイト : ええ。お兄様、見てくださいな。私が繕ったところを。

ケイト様はレムオン様に上着を差し出し、ココとココを直したのだと教えていた。
そんな仲睦まじい姿にティアナも嬉しくなります。
彼があんなに嬉しそうに微笑むのはいつぶりでしょう。
心が温まったところで、ケイト様の表情が怪しくなりました。
にやり。
そんな言葉が合うような笑い方でした。
レムオン様の耳になにかを囁き、レムオン様は不思議そうに上着の中を見つめました。
――――そこにはティアナ・ラブの文字――――
その瞬間――――みるみる眉間にしわが……。

レムオン: きっ!
ケイト : お兄様、ティアナ王女の前ですわ((にやにや
レムオン: くっ。ゴホンッ――ティアナ王女、今日はこれにて失礼いたします。
ティアナ: え、ええ。そうですわね、お忙しいですものね。
レムオン: それでは。

礼をし、そのまま部屋を出て行くかと思ったら。
ケイト様の腕を掴むなり、踵を返すではありませんか。

ティアナ: レ、レムオン様!?
レムオン: ケイトを連れて帰ります。これほど頑張ってくれたのです、褒美をやりたい。
ティアナ: (ほっ……) そうですわね。ごきげんよう、ケイト様。
ケイト : ごきげんよう!

ケイト様が嬉しそうに帰っていかれたので、私はほっとしました。
今日のティアナの会は成功したのですね!!
これからも続けていけそうです。

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