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妖精の足跡(01)

  
  
 太陽の民の国、エール王国。そこからテール人の国リュミエールの王都へと続く、大きな街道がある。しかし、三人の旅人はとある理由から街道を使わず、山越えのための間道を使っていた。間道といえどもよく踏み慣らされており、馬を引いて歩いても問題がなかった。

 旅人の一人、黒髪の若者カロンは白馬を引きながら、黒い馬を引く若き主と赤毛の少女の後ろを歩いていた。
 若き主の名はロランド。太陽の民の頂点に君臨するべく生まれた男だ。頭に巻いた深緑の布、そこからこぼれ落ちた象牙色の髪が、太陽に照らされるたび透けて輝く。まるで陽光そのものだとさえ思える。
 物静かな彼の隣で、楽しそうに話すのがキッカという少女だ。星の民特有の赤毛を結っており、ヒスイの玉をはめ込んだような美しい瞳を持っている。年は十五歳とまだ幼く、庇護欲をくすぐる容姿をしているが、こう見えて度胸があるのだ。

 わけあって、ロランドはカロンを連れてエール王国を出た。
 その時に、偶然出会ったキッカを旅の供とした。
 国を出た途端、野宿を繰り返す旅。ロランドとカロンは命を狙われている身であるため、人目につきやすい街道を歩くことはできなかった。そのため、いつも怪物〈オグル〉を警戒しながら旅であった。

 王室育ちのロランドには過酷すぎる旅だと思われた。実のところ、すぐに音を上げて帰ろうと言うのではと思っていた。
 それにキッカも泣き言をもらすかと思っていたのだが、エール国まで一人旅をしてきただけあって肝が据わっている。夜になれば、怯えることなくすぐに寝付いてしまう。
 ロランドも忠臣であるカロンを信頼しきって、すぐに眠りについていた。太陽の民であるロランドは、光がなくなると邪神の呪いが発動し、夜目がいっさい利かなくなるのだ。そんな状況の中、追っ手や怪物〈オグル〉に遭遇したらと思うと、気が気じゃないと思うのだが、ロランドは「眠い」という一言を残して寝てしまう。
 もっとも、王宮内でも常に義弟に命を狙われていたロランドなので、多少の危険には慣れてしまっているようだった。

 そんな二人と共に間道を進み、今日も野宿をすることになったのだった。




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*Comment

No title 

お、2章はじまりましたねー!
中世くらいの15歳って絶対現代の15歳よりも逞しいような気がしますよね~。
ファンタジーだと尚更でしょうか☆
ヒスイの玉をはめ込んだような美しい瞳を持っている。
キッカちゃんの必殺魔法(?)が大変たのしみです!!
http://blog-imgs-67.fc2.com/b/u/r/burninhell/ba3b6cc18d4.jpg

確かに王室でヌクヌク育ちだと旅どころか散歩ですら根を上げそうな気がしますが、野宿できるくらいなら心も強そうです☆
  • posted by takeshifarm 
  • URL 
  • 2014.09/29 22:50分 
  • [Edit]

Re: takeshifarm さんへ 

コメントありがとうございます^^

「妖精の足跡」はどちらかというと番外編です♪
ファンタジーな世界観を書きたいな、と。

ゲームだと12歳が普通にバトルに参加してたりしますからね。
キッカでも充分、戦えると思いますw
ただし、目からビームは出ません(笑)

ロランドは常に、義弟に命を狙われていたので、耐え忍ぶことには慣れております。
それはそれで、可哀想だけれどw
  • posted by デジャヴ 
  • URL 
  • 2014.09/30 12:05分 
  • [Edit]

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