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星の民の少女 (03)

 
 
「こんにちは、星のお嬢さん」

 カロンは少女の視線にあわせて腰をおった。
 近づくと、思った以上に小柄だった。愛くるしい卵顔に困惑が浮かび、星の民特有のヒスイ色の瞳が不安げに揺れた。
 だが、カロンがにっこりと微笑むと、少女はぱっと輝くように笑った。

「こんにちは! お兄さん」

 ロランドは内心、この少女の打ち解けのはやさに驚いた。すぐに警戒心を解くようなまねはロランドには絶対できない。

「なにか困りごとかな。それとも、誰かを探しているの?」
「お姉ちゃんを探しているの。わたしと同じ色の、髪の短い女の人。このあたりで見かけなかった?」
「残念ながら」

 続けて少女に目を向けられ、ロランドはゆっくりと頭を横に振った。
 は~あ、と少女はため息をつき、目を伏せる。

「エール王国を出てしまったのかな」
「はぐれてしまったのかい?」
「んーん、お姉ちゃんを追ってきたの……」

 追ってきた? いったいどこから? まさかひとりでか?

 カロンが小首をかしげて振り返り、腕を組むロランドと顔を見合わせた。
 ロランドは眉を上げると、あごをしゃくってカロンに先をうながす。
 カロンは少女に向き直った。

「星のお嬢さん、お名前は?」
「キッカ」
「そう、キッカ。キッカはどこから来たんだい?」
「ここからずっと北から。サブルステップってわかる?」

 エール王国の北、国境よりはるか先に乾燥した草原がある。樹木や川がなく、奥地は砂漠がある地域であった。神代より続く純血をもつ、星の民が生きる場所。それがサブルステップであった。
 キッカはそこから来たという。これには、ロランドも驚きを隠せなかった。
 しかし声を上げたのは、カロンが先だった。

「えっ、冗談だろう。ここから半月以上もかかる場所じゃないか」
「だってそこがわたしの故郷だもの」
「まさか、ずっとひとりでここまで?」

 大人二人が目を丸くするなか、彼女は至極当然というようにコクンとうなずいた。




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*Comment

No title 

何度もこんにちはしてすみません(汗)
遠くから半月以上も姉を追って来たんですね。
それでお姉さんを見つけようというのが無謀な感じですが、
キッカからすると、普通だったんでしょうね。
  • posted by Sha-La 
  • URL 
  • 2014.09/10 09:07分 
  • [Edit]

Re: Sha-La さんへ 

コメントありがとうございます。
たくさん読んでいただけて、嬉しいです。

キッカが旅に出たきっかけが「お姉ちゃん」だったのですが、
見つからなかったら、見つからなかったで一人旅するでしょう(笑)
好奇心旺盛な子なのでw
  • posted by デジャヴ 
  • URL 
  • 2014.09/13 22:27分 
  • [Edit]

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