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宿屋でのひと時

最近、ネメアがやたらと近い気がする。
距離感がつかめない。
良く言えば積極的、悪く言えば過干渉。

宿屋の一室。ケイトは窓の外を見下ろしながら、ため息をついていた。
どうしようか。
重いため息がついて出る。かと思えば顔が熱くなってくる。

「ケイト」
「うあ!? な、なんだ。いや、その、お帰り」
「どうした慌てて」

クスッと笑うネメアは手さげ袋をベッドの下に置き、ケイトの隣へとやってくる。
それだけでケイトの鼓動は微妙に速くなるのだった。

大きくて長い腕がケイトの肩を通り過ぎ、そのまま窓辺に手を付く。
ケイトを囲うような格好となり、ケイトは身を固めた。

「今日は暖かいな」
「そ、そうだな」

ネメアの低い声が直に降ってくる。
背中に体温を感じる。

「ネ、ネメア」
「うん?」
(ち、ちかい……)

聞こえないふりをして顔を近づけてくる。
わざとだろう。きっとわざとだろう。

「こうしていると、まるで恋人のようだな」
「違うんだけどな!」
「そうだな。違うんだけどな。ククッ」
「な、なんだよ。なに笑ってんだよ」

手を重ねあわされ、ケイトはもっと目を白黒させる。
まさかそこまでされるとは思っていなかった。
獅子帝だぞ。
英雄がだぞ。
どうなってんだよ! これ夢か? 夢なのか?

「な、なんか慣れてるんだな」
「なにがだ?」
「女の扱い方っていうか……その、ほら」
「まあ、それなりに。な」
「……誰とだよ」

ケイトは唇を尖らせ、そっぽ向く。
驚いたように笑ったネメアはケイトの表情を窺う。
近い!と怒ったケイトはネメアの顎を押し上げ、囲いから逃げる。
ネメアは窓辺に座った。

「誰とだと思う」
「ケリュネイア、とか? ザギヴとか? 大人の女なんていっぱい居ただろうし」
「興味あるのか? そういう話」
「いや。ほら、獅子帝って呼ばれた人がどんな恋愛してたのか、とか。うん、そういうこと」
「知りたいか?」
「べっつに。興味ないね」

ネメアはケイトの腕を掴み、引き寄せた。
逃げたわりにはあまり離れないところが、ケイトらしいと思った。
足をもつれさせたケイトはネメアの腕にすっぽりと収まった。

「だからさ」
「しっ。それ以上はダメだ」
「はあ?」
「可愛すぎて我を失いそうになる」
「はあ!?」

恥ずかしさの限界を感じたケイトはネメアの腕の中でもがき続ける。
が、体躯に差がありすぎて敵わない。
ネメアは勝ち誇った笑みで、ケイトの耳を甘く噛んだ。

「ちょっ――――やめっ、おいこら!」
「やっとこっちを向いたか」

ネメアはケイトの唇に触れんばかりの距離で囁いた。

「つかまえた」


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