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ビー玉色の思い出 17

「そう恐ろしいものでも見るような目はやめよ。まるで私が脅しているみたいではないか」

 天照大神が静かに言う。
 謝らねば。思うのに、唇が震えて声が出ない。

「幼名を雷太、風介と聞いておるが、相違ないか」
「はい」

 答えたのは風介だった。
 天照大神は頷き、春雷と風来を見やった。

「気に触れ過ぎたようだ。もう下がらせたほうが良かろう」
「お心遣い、感謝いたします」
「次に会うときは、いつもの部屋に通すゆえ安心するといい。うん? ここに通した理由が気になるか、春雷。そうさな、気まぐれ半分と、そこの坊やの反応が見たかった」

 雷太は天照大神の視線を受け、顔を強張らせた。
 困惑と狼狽の色が浮かぶ表情を、天照大神は興味深そうに眺めやる。

「私に会いたかっただろう。幼い頃、私に会わせろと泣き喚いておったそうではないか」
「天照」

 試すような口ぶりに、春雷は咎めの声を上げた。
 雷太が己を押し留めているというのに、なぜあおるようなことを言う。
 だが、天照大神は素知らぬ顔で続ける。

「なにか、思うところがあるのだろう。春雷にはよう働いてもらっている。その功とよしみで、お前の言葉も聞こうと思うが……どうだろう、雷太。幼き頃の言葉を聞かせてみや」

 雷太はわずかに振り返る春雷の顔を上目遣いに見た。
 ならぬ、と目で答えられる。

「どうした、雷太」

 ぴしゃりと声が降ってくる。
 雷太は天照大神と春雷を交互に見て、それから見つけてしまった。
 柱の影にひそむ、何者かの気配。
 裳裾の色から女物だと判断した途端、心の中の蓋が外れたように思いが溢れてくる。

「母さん?」





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