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ビー玉色の思い出 8

 風神家族を見送った後、雷太に走らせて建設を担う神、竹造尊(たけつくりのみこと)を呼んだ。
 結局、雷紋殿の居間は日和姫によって破壊尽くされ、竹造尊に頼んで改装してもらうことになった。

 春雷は深くため息をついて、損壊した我が家の一角を眺めた。

「やれやれ」

 もう少しで、あの部屋――「機織の間」が傷つくところだった。

 機織の乙女を妻とした男神は、屋敷に必ず「機織の間」を造らねばならなかった。どうせなら雷紋殿の西にある「機織の間」も取り壊そうかと春雷は悩んだが、壊すに壊せなかった。

 雷太にとって辛い思い出がつまった部屋。雷太を思えば潰したほうが良いのかと思うが、しかし、自分にとっては妻との思い出がつまった部屋だった。

 竹造尊は事の仔細を聞いて豪快に笑いながら、部屋の造りを確認していた。
 それを見ながら、春雷はちらりと息子を見下ろして呟いた。


「……ごめんな」


 雷太はふと見上げて、首をかしげた。
 なんのことだと問いかける瞳に、春雷は苦笑してまた屋敷を見つめた。
 考えるように渋い顔をした雷太はおもむろに、口を開いた。

「別に、おばさんを呼んだのは間違いじゃないと思うけど。風介、家族が揃って嬉しそうだったし」

 ぶつぶつと口の中で呟いて、雷太はふっと笑った。
 
「俺ら雷神だろ。細かいこと気にすんなよ、親父」
「お、おう」

 春雷は頬をかいた。

 勘違いしていると思ったところで謝る理由を打ち明けられず、なんとももどかしい。
 あれから四年も経てば、さすがに落ち着くんだろうか。
 我が子の精神的成長に「うぅん」と悩んでしまう。
 自分が子供の頃はこんなに物分りが良かっただろうか。

「お前、知らないところでおっきくなったんだなぁ」
「は?」





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