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ビー玉色の思い出 7

 日和姫と風介が謝罪を繰り返し、雷神親子は「気にするな」と言いつつやっとのことで追い返した。
 これ以上、ここに居られて二戦目が始まると厄介だ。
 日和姫に耳を引っ張られて引きずられていく風神に、雷太は目を丸くするばかりだった。

「風のおじさん、あんなに日和おばさんを怖がって……。なのに、なんで夫婦になったんだ?」

 風神の意外な一面を知って動揺する雷太に、春雷はケラケラと笑った。

「さぁな。俺も知りたいよ」
「親父も知らないの」
「ああ。風来が教えてくれるわけないだろ、あんな性格だもの」

 二人が結ばれるように仕向けたのはまさに、雷神こと春雷その人であった。

 日和姫はあれでも昔は目をみはるほど美しい女で、猛々しい男神にとっては心惹かれる存在だった。鋭く切れ長の目に滲む、心を許さない強い警戒の色。近寄れば薙刀が虚空を切り裂き、凛と澄み切った怒声が飛んでくる。その勇ましさに反して、機を織るという姿に愛敬が感じられ、どの男も彼女に夢を抱いた。

 風来も、少なくとも一度は彼女を見つめていた。
 しかし、近づけば薙刀を振りかざされ風来は尻尾を巻いて逃げた。

 それが面白くて、春雷はいたずら心に二人を結ばせようと画策したのだが、まさか成就するとは思わなかった。
 彼女がなぜ風来の妻になろうと思ったのか、春雷は知らない。ある日、急に「夫婦になる」と告げられ、驚き尽くす自分になんの説明もなく本当に夫婦になってしまった。


 いつか、日和姫かあるいは風来が馴れ初めを風介に教える時が来るだろうことを願っている。春雷は風介からこっそり聞いて、腹から笑ってやるつもりだった。
 春雷にとって風来をからかうことが生きる楽しみの一つであったのだ。





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