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二次創作小説・オリジナル小説を掲載しております。

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もう一つのメリークリスマス(15)

祈りの場へと向かう途中、高木はもう何度目かになる会話を切り出した。

「やっぱり、俺は歌えないよ」
「上手じゃないですか」
「いや、でもさ」

先導しながら、高木は横顔を見せた。
困惑しきった様子に、美都はクスクスと笑った。

「ダメですよ、王子様なんだから」
「王子って立場と、俺が歌を歌うってことは関係ないと思うんだけど」
「関係なくないですよ」
「面白がって……まったく」

高木は肩をすくめて、苦笑した。
まるっきり嫌というわけではないようだった。
気恥ずかしいだけなのだろう。

「先輩の声、好きですよ」
「好きになってくれたのは、声だけ?」

首をめぐらせて、高木は美都を見つめた。
まるでモデルのような顔立ちに、見とれてしまう。
こんな人に言い寄られたら本当に好きになってしまう。

「私、先輩とちゃんと話したの今日が初めてだと思うんです」

まぁね、と高木はうなずいた。
小走りに駆けより、高木の隣に並ぶ。

「だから、これからだと思います。先輩の性格とか、趣味とかいろいろ知ってから。
 私、まだ先輩の外見しか見えていないんです。先輩、イケメンだから」

美都はほほを染めて、恥ずかしそうに口元を押さえた。

「前は本気で…………好き、だったんですけどね」


「え?」と高木は目を丸くして、美都を見返した。

「な、なんでもありません。全然、なんでもありませんから!」

美都はやや早足に歩いた。
見えてきた祈りの広場。
最高のクリスマスプレゼントを、みんなに贈ることができたら良いのだけれど。
美都は心の中でつぶやき、表情を引き締めた。




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クリスマスシーズンに便乗したはずが、クリスマス前に完結できませんでした><
完結目指して頑張ります!!
ありがとうございました & お疲れ様でした


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*Comment

 

おはようございます!

歌のプレゼントは素敵です♪ 
王子様もかたなしですね!

美都ちゃん、えらい。
そうです、外側だけで軽く考えてはいけないのです。
でも、「前は本気で好きだったんです」とは?!
気になります~ドキドキします❤
ゆっくりペースでいいので、完結目指して頑張ってくださいね!
  • posted by 椿 
  • URL 
  • 2012.12/28 07:14分 
  • [Edit]

Re: 椿さんへ 

こんにちは^^

物欲ではなく、もっと感情に寄せたプレゼントの方が争いがないかと思って。
高木王子はそういうことを考えていたんですね。

外見だけに惹かれて、付き合うっていうのはよくある話だと思うんですが、
美都は見ての通り「石橋を叩いて渡る」性格なので、やはりつられないというw

優しいコメントにいつも励まされています!
頑張ります><
  • posted by デジャヴ 
  • URL 
  • 2012.12/28 14:42分 
  • [Edit]

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