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もう一つのメリークリスマス (7)

タクシーを降りて家へと向かう最中、高木は急に告白した。
その台詞に美都は思わず聞き返した。
なんだって? 今なんと言ったんだ?

「実は俺、この世界の人間じゃないんだ」
「いや、あの……先輩、えぇっと。冗談……でもなさそうですね」

高木の表情を見れば一目瞭然。
嘘をついているようには見えないし、笑ってしまえば傷つけてしまいそうだと思った。
だから美都は慎重に言葉を選んだ。

「先輩、それじゃ分かりません。もっと分かりやすく言ってください」

美都が仰ぎ見ると、高木は目をまん丸にしていた。
驚きたいのはこっちなのに、高木が驚き尽くしている。
小首をかしげると「いやいや」と高木は呟いた。

「ちょっと驚いた。こんなこと言ったら、笑われるって思ってたから……」

ははっ、と力なく笑って高木は手を額に当てた。

「参ったよ。驚いてドキドキしてる。
 うわ~。引かれると思ってただけに嬉しくて興奮してる」

街灯が少なく、徐々に暗くなっていく道。
高木は隣を歩く美都との幅を縮め、寄り添った。
下心がない、優しさを感じたのでそのまま一緒に歩くことにした。

「やっぱり君の家に上がってもいい? 鏡を使わないと、元の世界に戻れないんだ。
 君をそこに連れて行きたい、んだけど……嫌だったらやめておく」

自信なさげにうなだれる高木。
美都は微苦笑して、高木の腕を小突いた。

「もうこうなったら付き合いますよ。なんだか、先輩、一世一代の告白したみたいだし」
「分かってくれるんだ。うん、君に言って良かった」
「でもどうして私だったんです?」

それは――と高木は言いかけて、頭を振った。

「一番、最後に言うよ」
「またですかぁ?」
「あ、意外にせっかちだ。新しい美都ちゃん発見」
「そんなものは発見しないでください」
「意外に短気っと」
「先輩のせいじゃないですか!」

冗談を言い合っているうちに家に着く。
心がほっこりと温まり、口が笑ったまま固定されてしまったみたいだった。
先輩といると楽しい、なんて思わず心のなかで呟き慌てて消す。

(ダメダメ! 先輩は、好きになっちゃいけないのよ!)




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ありがとうございました & お疲れ様でした 


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*Comment

こんばんは! 

更新、お疲れ様です~♪

昼、美都ちゃんの「誰かのためにひくのは辛くない」という言葉にホロリとして、胸がいっぱいになってしまいました。
そうなんだよね、わかる。

ゆっくり読みなおしてから~と思ったら、新たな更新が(#^.^#)
おまけに、鏡から異世界に?!
ムリせず、がんばってくださいね! ←無茶ぶりw

ほんとにドキドキが止まりませんね♪
ちょっとくせのある男性に「一番最後に」なんて言われたら、余計にドキドキしてしまいますw
冬にこのときめきはたまりません♪
  • posted by 椿 
  • URL 
  • 2012.12/18 23:15分 
  • [Edit]

Re: 椿さんへ 

こんばんは!
訪問&コメントありがとうございます!

これから急にシリアスになるかもしれませんが、お付き合い頂けると嬉しいです♪
ときめきも用意しておきますよぉ!笑

美都は上京したときは、自分の腕を信じきっていて「誰かのために」なんて思っていなかったんです。でも、路上ライブをして、何かしらの苦悩を感じて、それからようやく「誰かのために」と思うようになったんです。

聴いてくれる人がいて初めて楽しいと思える、というのは私個人の感想でした。

鏡から異世界にっていうのは、特に考えもせずベタな線で行こうという…愚案ですw
雑ですみませんw

また椿さんのお話読みに行きます☆
  • posted by デジャヴ 
  • URL 
  • 2012.12/18 23:36分 
  • [Edit]

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