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二次創作小説・オリジナル小説を掲載しております。

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レディ・バレンタインが天才!?

「でもでも、マリー感動しちゃったぁ。王子様に会えちゃうし」

「王子様?」とラウルが首をかしげる。

「やだぁ、先輩のことに決まってるじゃないですか」

エルバに媚を売るだけじゃなく、ラウルにも色目を使うマリー。
バレンタインは渋い顔をした。
こういった女子には免疫がないため、居心地の悪さを感じずにはいられない。

でも、と思いなおす。
もしかしたら、自分もそんな風になっているのかもしれない。
二人にいい顔をして、優しくしてもらいたい。
なんて、傲慢なことを……。

こっそりと重いため息をついて、バレンタインは本を閉じた。
とうてい続きを読める気がしなかったのだ。

「それにそれに、有名人三人に、それも同時に囲まれるなんてマリーくらいじゃないかなぁ」
「有名人?」
「あれ、バレンタインさん何て言われているか知らないのぉ?」

バレンタインは戸惑って、エルバとラウルの顔を見た。
エルバは目をそらし、ラウルはふふっと笑うだけだった。

「バレンタインさん、天才ヴァイオリニストって呼ばれているのよ」
「て、天才!?」
「うそー、本当に知らなかったんだ!
 コンクールであれだけ優勝してるのに意識してないなんて、変なの~」

いつの話だ、とバレンタインは肩をがくっと下げた。
去年も今年もコンクールには出ていないのに。
なにが嬉しいのか、マリーは目を輝かせてバレンタインの顔を覗き込んだ。

「それで、指揮者とヴァイオリニスト、どっちになるの」

バレンタインは身をそらして、「あ~」と言いよどんだ。

「まだ、未定。指揮者の勉強、ちゃんとしてないから」
「え~じゃあなんでいっつも図書館にいるの」
「ええっと――」
「あ! マリー個人指導の時間だ!! みんな、バイバイ!」

マリーはさっさと図書館を出て行ってしまう。
あの子もあの子で嵐のようだった。
バレンタインがほっと息をついている隣で、ラウルは「あははっ」と笑った。

「面白い子だったね」
「どこがですか」
「あれ、妬いてる?」
「妬いてません。疲れたんです」

そこで、エルバがむすっとした顔で割り込んでくる。

「ずいぶん、仲良いんだな」






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