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レディ・バレンタインと告白!?

まるで何かに取り付かれたかのように、必死にヴァイオリンを弾き続けるサラ。
息をするのも忘れたようにヴァイオリンを奏でる。
心をどこかに置いてきてしまったように、虚ろな顔で学校生活を過ごしていた。
そんなサラに転機が訪れる。

「君、サラだよね」

同じクラスの男子ではなかった。名前も知らない生徒。
眼鏡をかけている、栗色の髪をした人。

「あなた、だれ」

しばらく人と接することを忘れていたせいか、言い方がきつくなってしまう。
剣呑なサラに、男子は戸惑った。

「用がないなら行くわ」

背を向けたサラに、男子は「待って」と声を上げた。

「君と、グループを組みたいんだ!」
「え……あなた、正気なの?」
「うん」
「だって。そんな。私の噂知ってるでしょう!?」
  魔女に惑わされた馬鹿な奴、と陰口を言われていた。
「そんな噂知らない。知ってるけど、そんなもの知らない」

男子は頭をふって、サラに握手を求めた。

「俺を、仲間に入れてくれないか」






久しぶりに図書館に出向いたバレンタイン。
扉を開けるなり、人気が少ない館内に先客がいた。

「あ、ラウル先輩……こんにちは」
「ああ、君か」

ラウルは司書に会釈して、バレンタインの元へと歩いてくる。

「先輩も、図書館を利用するんですね」
「いやいや。普段は利用しないよ。本を返しに来たんだ」

利用しないのに、本は借りた。
変なの、と小首を傾げるバレンタインにラウルは笑った。
おいでと優しく誘われる。
ラウルは司書に「さっき返却した本、もう一度見せてもらえます?」と頼んだ。
司書が快く差し出してくれた本は、海の写真集だった。

「これ……」
「そ、君が借りもせずに置いていった本」
「ごめんなさい。私、失礼なことを」
「いいよ、切羽詰ってたみたいだから。けっこう良かったよ、この写真集。
 あぁ、すみません。お返しします、ありがとうございました」


ラウルは図書館の奥に進んでいく。
その背中が「ついておいで」と言っているようだったから、あえて確認せずついて行った。
初めて顔を合わせた、あの奥の書架のスペース。
ラウルはイスに座りバレンタインを隣に座らせた。

「先輩は、今日も中庭の男子を探しに来たんですか」
「今日もって、俺そんなに暇そうに見える?」
「いえ、そういうわけじゃ」
「ははっ。冗談」

ラウルは頬杖をついて目を細めた。
なにを考えているか分からない瞳。
視線を受け止めきれずに、バレンタインは目を泳がせた。

「中庭のあいつから、君を奪ってみたくなった。いいよね」






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*Comment

(//▽//)♥ 

こんにちは!!
まさかの展開~?!

ラウル先輩!! あなたって、そういう人だったとは!! 
「いいよね」って「いいよね」ってーっっ
いけませんってばーっっ(>▽<)ノシ

はっ! 興奮して失礼しましたw
続きがUPされるまで、自分の妄想で楽しみます~♪
  • posted by 椿 
  • URL 
  • 2012.12/09 21:20分 
  • [Edit]

Re: 椿 さんへ 

こんにちは!コメントありがとうございます!

ラウル先輩はくせ者ですよ。王子様なにそれ、って感じです(笑)
そんなラウル先輩とはこれからも絡みますよ~!

「まさか」の展開がこの後にも続きます。
今後もお付き合いいただけると嬉しいです♪
ありがとうございました^^
  • posted by デジャヴ 
  • URL 
  • 2012.12/09 22:44分 
  • [Edit]

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